自宅でもできるスノーボードの簡単お手入れ【ワクシング】の方法

簡単お手入れ【ワクシング】

マフラーと帽子を身につけた雪だるま

ども。

雪解けとともに、すぐさま冬を待ち望む”だりーが”です。

オフシーズンでもスノーボードのことで頭がいっぱいです。

メンテナンスをすることで、オフシーズンも楽しんでいきましょう。

スノーボードの【ワクシング】

私はスノーボードを趣味の一つとしてますが、シーズンオフの夏はもちろん何もすることがありません。

しかし、道具のメンテナンスを怠っていると満足いく冬を送ることができませんので、ここでスノーボードの【ワクシング】を整理してみたいと思います。

【ワクシング】で汚れを落とす

皆さんは雪がどれだけ汚れを含んでいるか知っていますか?

一見キレイに見えますが細かいチリやゴミ、最近ではPM2.5等が含まれていて結構汚れているようです。

その汚れは目に見えないレベルでも滑走面にはかなりの”邪魔モノ”になります。

その汚れを落とすのにクリーニング剤を使っても良いのですが、これは強力なので滑走面を傷める可能性があります。

そこで今回はホットワックスを使った方法で説明します。

 

ワックスのメーカー・種類は色々あるので迷うと思いますが、今回は私が使っているメーカー【SWIX】で説明します。

種類は【CH】シリーズを使います。これはベースワックスとしても使えます。

SWIXCH7 SWIXCH8

滑る場所にもよると思いますが、雪面温度に合った番号を選びます。

番号が小さいほど雪面温度が低いです。100℃前後のモノがクリーニングに適しているようです。

1 まずは、ソール(滑走面)の大まかなゴミをブラシで落とします。ボア(イノシシ)ブラシを使うと良いでしょう。

GALLIUMのボアブラシ

GALLIUM製のボアブラシ

ノーズ(前方)からテール(後方)に向けてブラッシングします。

そして、ペーパー(下記参考)でゴミを拭き取ります。

2 その後にワックスを溶かしながらソール全体に垂らしていきます。

(下記の”滑走用ワクシング”参考)

POINTこの時、アイロンの温度が高くなり過ぎないように気をつけて下さい。煙が上がらないように・・・

【SWIX】はワックス温度のチャート表があります。

ですが、アイロン本体の温度計は当てになりません。大まかな目安としてください。

SWIXのアイロン

SWIXのアイロン

全体にワックスを伸ばしますが、この時ペーパーを使えば汚れを吸い取ってくれます。

ワクシング用ペーパー

ペーパー(和紙のような紙です)

3 そして、温かいうちにスクレーパーでワックスを剥がします。

スクレーパー

スクレーパー(ワックスで汚れてます)

 

この時、スクレーパーはしっかりと目立てをして角を出しておきましょう。

ヤスリ

写真のようなヤスリを使います

このヤスリは専用の治具に装着しないと、角を出すのは難しいかもしれません。

私は適当に添え木をして削ってます。

 

ワクシングはスクレーピング(ワックスを剥がすこと)が一番重要です。

  • しっかりと目立てをする
  • 厚さ3mm程度のスクレーパーを選びましょう
  • 曲げるくらいの力を入れてスクレーピングすると、ストラクチャー(滑走面の微小な溝)が潰れる。
  • 爪で擦ってワックスがついてこなければOK
  • 角1つでボード1本のスクレーピングとする。角が4つあるのでスクレーパー1枚でボード4本分。

スクレーピングは以上の様な点に気をつけましょう。

4 ブラッシングでストラクチャーのゴミを取り除きます。

ボアは汚れを取りやすいので、春先の汚れが多い時には有効です。

ブラシはブロンズ、ボア、ナイロン、馬毛とあります。

ブロンズが一番硬く、ボア→ナイロン→馬毛の順で柔らかくなり、毛先も細くなります。

馬毛はより細かい汚れを取り除きます。

基本はナイロンと馬毛を使います。

馬毛ブラシ

馬毛ブラシ

5 最後に細かいワックスのゴミをペーパーで拭き取ります。

POINTこの時、布やティッシュを使わないようにしましょう!

それらの繊維がストラクチャーに入り込んでしまいます。せっかく、ゴミを取り除いたのに・・・

 

滑走用の【ワクシング】

1 先程のクリーニングもそうですが、室温は20度前後で行いましょう。

種類は【LF】シリーズです。

【SWIX】のワックスは数字が大きいモノから塗った方が良いでしょう。

柔らかいモノ(温度の高い、数字の大きい)から塗ることによって、硬いモノ(温度の低い、数字の小さい)がソール面に入りやすくなります。

SWIXLF8

アイロンで溶かし落とす前に、ワックスの生塗り(直接、ソールにワックスをこすって塗る)はしなくても良いです。


アイロンはノーズからテールに向かって直線的に動かします。

ワクシングのイラスト

ソールは70〜80度で焼き付いてしまいますので、かけるスピードが重要です。

スーッと白く乾く感じで塗っていきます。

溶けたワックスの乾きが遅いのは、すでにソールが焼き付いてしまってます。

この時、デッキ面から触って常温位でないと、ソールはすでに焼き付いてますので、ご注意下さい。

POINTノーズ・テールキックのRの部分は熱が溜まりやすいので注意!

ワクシングのイラスト

 

アイロンは押さえつけず、アイロンの自重でかけます。

ノーズ、テールの先っぽには塗っても塗らなくてもどちらでも良いです。

ワクシングのイラスト

滑走時にはその部分は接地しませんが、塗った場合は必ず剥がしましょう。

2 次にワックスを剥がします。

クリーニング時と同様、”スクレーピング”が重要となります。

ブラッシングはボアのあと、馬毛までかけると良いでしょう。

ブラッシングの後に、下記の様な”ファイバーテックス”で拭いてキメを揃え、ペーパーで仕上げても良いでしょう。

ファイバーテックス

ファイバーテックス

 

そして、滑走当日まで余裕があれば、上記の「塗る・剥がす」を数回繰り返すと、より滑走しやすいボードに仕上がります。

 

以上の様に、自分でメンテナンスすることも重要ですが、道具を買い揃える費用もかかるし、そんな時間も無い場合はショップに相談しましょう。

数千円位からソールのリフレッシュができると思います。

 

 

以上、スノーボードのワクシングについて整理してみました。

しっかりメンテナンスして、冬に備えましょう!

以上、冬が待ち遠しい”だりーが”でした。